公衆無線LANを使えば格安SIMでより節約ができる!

シビアな通信容量の上限に悩まされるスマホ事情

格安スマホに限らず、ドコモ・au・ソフトバンク等のキャリアでスマホを利用している場合でも困るのが、通信容量上限の問題です。この問題は「月の上限容量」と「直近数日間の上限容量」の2つが存在します。

キャリアであれば、契約するプランによって月の上限通信容量が決まっていますが、それ以外に直近3日間の通信量が多かった場合に速度制限をされてしまうことがあります。この直近3日間の通信上限については意外にも知らない人が結構いるように見受けられます。

ドコモは直近3日間の通信量による制限は既に撤廃しており、au・ソフトバンクは直近3日間で3GBを超えると制限がかかります。またソフトバンクは「スマ放題」の場合のみ3日間の制限は撤廃したようです。

通信速度制限がかかるとかなり悲惨でもうネットに繋げない状態になると言っても過言ではないほど速度が遅い状態になるため、この通信上限に達し無いように管理し利用することは非常にシビアな問題です。特にこの3日間の上限問題により、ドコモや格安SIMにMNPで移行する人も多いようです。

格安スマホ(格安SIM)の場合は、1日や3日間での通信上限があるMVNO(格安SIMの会社)と、月の上限以外はないところがあります。一部、U-mobileやぷららLTEモバイルなど速度は遅いですが上限自体がない使い放題プランも存在します。

これらを回避する方法として、公衆無線LANの利用を強くおすすめします。

公衆無線LANとは、特に都会などで多いですが街のあらゆるスポットにて無線LANにログインするなどして利用ができるサービスになります。

キャリアの話になりますが、ドコモはdocomo-WiFi、auはau-Wifi、ソフトバンクはSoftbank-Wifiを設置しており、飲食店や街のスポットで利用ができるようになっています。格安スマホではこれらの利用はできないため、別の公衆無線LAN(公衆Wi-Fi)の利用を検討しなければなりません。

私がオススメする有料の公衆無線LAN「Wi2 300」

Wi2 300は月額たった362円(税抜)で使えるお得な公衆無線LANで私の一番のおすすめです。空港、駅、レストラン等、日本全国の無線LANスポットで利用ができます。料金を払えば新幹線で利用できるオプションなどもあります。

Wi2 HPWi2 300 : http://wi2.co.jp/jp/300/

Wi2で利用できるSSIDはいくつかあるのですが、マクドナルドなどによくある”mobilepoint”(BBモバイルポイント)がメインで他にUQ-Wifi等があります。以前は”Wi2premium”と”Wi2premiumclub”というSSIDも使えたのですが現在は別途クーポンをさらに購入する時間制のものになりWi2でそのまま利用することはできません(執筆時点ではたまたまキャンペーンをやっていて期間限定で無料開放されています)。

実際に使えるのは、一番はマクドナルドです。今までいろいろなマクドナルドで試しましたが、mobilepointが利用できないところはないほどで、マクドナルドであればほぼ確実に使えます。ただしマクドナルドでもつながらない場合があり、具体的には例えば1〜3階フロアにわかれたマクドナルドで2階はつながるけれども3階はつながらないことや、広いフロアで端の方だとつながらないということはあります。こういった場合は席を移動するしかありません。

Wi2 mobilepoint使い方は簡単で、Wi2に登録した時に送られてくるメールの内容をもとにパスワードなどを入力していきます。mobilepoint利用時の例です。

  1. Wi-Fiで”mobilepoint”のSSIDに接続し登録時に送られてきたパスワードを入力します
  2. ログイン画面が現れるので、ここでWi2で登録した時のmobilepoint用ID(●●●@wi2)、パスワードを入力します。

これで接続ができるようになります。

他にも有名なチェーン店の喫茶店で利用できることもあります。ドトールコーヒーは使えるところが多いようです。詳しくはWi2ホームページ内のエリア検索で確認ができます。

このWi2の公衆無線LANはスマホでもパソコンでもログインすれば使えるのでかなり便利で、月額料金も安く、非常におすすめです。

カフェで使える便利な公衆無線LAN

大手のカフェチェーン店では無料で使える無線LANが増えてきており、大概の場合利用が可能です。

スターバックスの”at_STARBUCKS_Wi2”

スターバックスでは2012年7月から開始しているサービスの”at_STARBUCKS_Wi2″に接続して無料で利用ができます。

  1. Wi-Fiで”at_STARBUCKS_Wi2”を選択する
  2. ブラウザを起動するとat_STARBUCKS_Wi2ページが表示され、ログインID・パスワードを入力してログインすれば接続完了

初めての場合はログイン画面にて上部の”FreeWiFi”アイコンをクリックし、次の画面で中段の「ご登録はこちら」をクリック。メールアドレス・パスワードを登録していけば完了です。またFacebook・Twitter・Yahoo!JAPAN・Goolgeのアカウントでも登録可能のようです。

1回の接続で最大1時間まで接続が可能なようですが、再度ログインすれば引き続き無線LANの利用は可能です。

タリーズコーヒーの”tullys_Wi-Fi”

”tullys_Wi-Fi”に接続することにより、無料で無線LANの利用ができます。

  1. Wi-Fiで”tullys_Wi-Fi”に接続する
  2. ブラウザを起動するとtullys_Wi-Fi ページが表示されるので、中段「インターネットに接続」をクリック
  3. 次に表示される利用規約画面で「同意する」をクリックして接続完了

タリーズでは特に時間制限などはないようです。

コンビニで使える公衆無線LAN

コンビニが提供しているWifiがあり、大手コンビニではほとんどのところが提供しています。動画を観たい時などはちょっとコンビニによってコーヒーなどの飲み物でもコンビニで買って、店内のイートインスペースや店の前などで少し操作をするなど便利に使えるスポットであり、使用回数や時間の制限はありますが無料で使えるのが嬉しいサービスです。

セブンイレブンで使える”7SPOT”

セブンイレブンでは”7SPOT”が利用できます。利用手順は以下のとおりです。

  1. Wi-Fiで”7SPOT”のSSIDを選択する
  2. その後ブラウザ(SafariやChrome等)を立ち上げると7SPOTの画面が表示されます
  3. 画面を下の方にスクロールし「ログイン」からID・パスワードを入力してログインすれば完了です。

また初めて使う場合は「ログイン」操作の前にメールアドレスを登録して会員(無料)になる必要があります。下の方にスクロールすると「新規会員登録(無料)」があるのでここから登録します。メールアドレス・性別・誕生年を登録するのと、次の「情報配信設定」画面ですべてのチェックを外さないと広告メールが来るようになってしまします。(必要な人はチェックONのままでOKです)

7SPOTは1回の接続で最大60分まで接続が可能で、1日3回まで利用できます。

ローソンの”LAWSON Free Wi-Fi”

ローソンでは”LAWSON Free Wi-Fi”というSSIDでつなぐことができます。

  1. Wi-Fiで”LAWSON Free Wi-Fi”のSSIDを選択する
  2. ブラウザを起動するとLAWSON Free Wi-Fiページが表示されるので「インターネットに接続する」をクリック
  3. 次の画面でメールアドレスを入力し、同意のチェックを入れて「登録」ボタンをクリックするだけで利用が可能になります。

LAWSON Free Wi-Fiは、1回の接続で最大60分まで、また1日5回まで利用することが可能です。

ファミリーマートの”FamilyMart Wi-Fi”

ファミマでは”Famima_Wi-Fi”を利用して接続します。

  1. Wi-Fiで”Famima_Wi-Fi”のSSIDを選択する
  2. ブラウザを起動するとFamima_Wi-Fiページが表示されるので、「利用規約を確認する」をクリック
  3. 利用規約の同意にチェックを入れ、”OK”をクリック
  4. 次の画面でメールアドレスとパスワードでログインすれば接続ができます

初めての場合はログイン画面で「初回利用登録」をクリックし、メールアドレスとパスワードを入力して無料の会員登録を済ませば利用ができるようになります。

FamilyMart Wi-Fiは1回の接続で最大20分まで、1日3回までの利用が可能です。またよく利用する方であれば「ファミリーマートWi-Fi簡単ログインアプリ」というiPhone/Androidスマホ用の専用アプリがあるので利用してみるのもよいかもしれません。

公衆無線LANを使えるオプションが格安SIMプランについているものもある

ビックカメラが提供する「BIC SIM」は中身はIIJmioそのままであり、さらに契約するとWi2が無料で使えるようになります。格安SIMの他にWi2の契約を検討している場合はBIC SIMも検討するとよいかもしれません。

またヨドバシカメラ系列の「ワイヤレスゲートSIMカード」は契約すると無料で「ワイヤレスゲートWi-Fi」が使えるようになります。ワイヤレスゲートWi-Fiは接続先にWi2を含み接続先はやや増えますが、実質Wi2とそれほど変わりません。またSIMを挿したデバイス以外ではワイヤレスゲートWi-Fiは使えないとなっています。

ニフティが提供するNifMoでも「NifMoコネクト」というアプリ経由であればBBモバイルポイント(主にマクドナルドで繋がる)が追加料金無しで利用できますが、このNifMoアプリ経由でないとダメなところが最悪で利便性は低いです。

災害時に無料開放される世界初の統一SSID「00000JAPAN」

大規模災害発生時に無料開放される公衆無線LANとして「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)があります。先の熊本地震でもこれは開放されています。先頭に「00000」を付けることによりSSIDの表示で上位になるようになっています。これも覚えておくといざという時に役に立つはずです。

公衆無線LANでパスワードなしはセキュリティ的に危険なのか?!

暗号化されていないカフェなどのWi-Fiは情報が丸見えになり危険ではないかということがよく話題になり、各々でリスクテイクする必要があります。

スターバックスなどのWi-Fiはログイン時はSSLで暗号化されており読み取られる危険性はほぼなさそうですが、ログイン後の通信は暗号化されていない状態が多いです。

そもそも、公衆無線LANでは登録などをすれば不特定多数の人にパスワードを公開しているわけであり、悪意のあるユーザーがその中にいるとするならば、パスワードにあまり意味はないということにもなります。またメールアドレスの登録についても昨今ではいくらでも作れてしまうので、あまり意味があると思えません。

このあたりはリスクと利便性のトレードオフであると私は考えます。こういった公衆無線LANでのネット接続時は通信を盗み見される可能性があると捉え、個人情報を入力するような操作はしない、ファイルの共有などをしている場合は解除する、そもそも公衆無線LANは利用しないなどすればよいかと思います。

公衆無線LANに関するまとめ

いろいろと紹介しましたが、格安SIMを利用する場合にも動画を観る場合など容量が大きい通信をする時は、自宅以外では公衆無線LANを使うと非常に便利になります。

格安SIMではdocomo-WiFi、au-WiFi、softbank-WiFiのようなキャリアが提供するものはありませんが、無料で使えるものも合わせて使えば、格安SIMライフを快適に過ごせるはずです。通信上限に困っている方はぜひ利用を検討してみてください。