使えない期間がゼロ! 即日MNP(ナンバーポータビリティ)が可能な格安SIM

ウェブからの申込で即日MNP(ナンバーポータビリティ)対応が可能な格安SIMがある!

MNP(ナンバーポータビリティ)は携帯会社間での契約を移動する際に同じ携帯電話番号で移動が可能な便利な制度です。ドコモ・au・ソフトバンク間で携帯をMNPで乗り換えする際に、通常はショップでの手続きにて即日で対応が完了します。実際には数時間で対応が完了してしまいます。

ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアから格安SIMへのMNPももちろん可能ですが、この時の不安な点として、MNP(ナンバーポータビリティ)で乗り換える際に、「SIMが届くまでの間、携帯が使えなくなる空白の期間ができてしまうのではないか」という不安があるのではないでしょうか。

しかし最近はこのあたりの仕組みが大幅に改善されており、実際にMNPで切り替えを行う際にキャリア間の乗り替えよりも短い時間で切り替えが完了できるようになっています。

現在は全てではないですが、申込後にSIMが届いてからMNPで切替ができる格安SIMがあります。この方法を使えば、格安SIMへのMNP乗り替えは即日で可能になっています。使えなくなる時間はキャリアよりも短いのです。

ただし対応している格安SIMでないと、即日MNPはできないので注意が必要です。またMNPであるため、音声通話SIMへの乗り替えが対象であり、データ通信専用SIMにはMNPはできません。

即日MNPを利用できる格安SIMは限られているので注意が必要

即日MNPに対応しているのは、限られた格安SIMであるため注意してください。対応していない格安SIMで申し込みしてしまった場合、申込後にSIMが届くまでの数日間、電話が利用できなくなってしまうので注意が必要です。

ウェブからの申込で即日MNPができる代表的な格安SIMは以下のとおりです。

  • FREETELの「電話でパッとMNP」
  • IIJmioの「おうちでナンバーポータビリティ」
  • OCNモバイルの「らくらくナンバーポータビリティ」
  • NifMoの「ネットでナンバーポータビリティ」
  • U-mobileのMNP(「転出方式」での申込が必要)
  • 楽天モバイルのMNP(ただし2016年5月9日対応開始なので注意)

格安SIMへのMNP手順

キャリアから格安SIMへのMNPの手順について解説します。格安SIMから格安SIMへのMNPも可能なので基本的には手順は同じです。

格安SIMの申込前までに用意が必要なものも含めて、以下に示しています。まずはMNP予約番号、次に身分証(運転免許証・健康保険証・パスポートなど)を写真などで撮影して用意することになります。

1.今使っているキャリアで「MNP予約番号」を取得

今現在、契約して利用中のキャリアでMNP予約番号を発行してもらいます。この番号の発行自体は無料で、後に転出が完了した時に転出手数料を徴収されます。予約番号の発行方法は以下のどちらかで取得可能です。

  • ドコモショップ・auショップ・ソフトバンクショップに直接行って窓口でMNP予約番号を発行してもらう
  • 各社指定の電話番号へ電話をしてMNP予約番号を電話で発行してもらう方法(電話口で番号を直接教えてもらえ、後からメールでも予約番号が送信される)

Webからの手続きができる場合もありますが、制約が厳しく結局は電話かショップの方が早いという結論になると思います。またウェブや電話からのMNP予約番号発行時には契約時に登録した暗証番号が必要で、これを忘れてしまっている場合はショップでの対応になってしまうと思います。

各社のMNP予約番号発行方法のURLを以下に載せています。

ショップでの受付をする場合は数時間の待ち時間はよくあることですし、キャリアに電話する際もMNP電話窓口は平日ですらオペレーターに繋がるまでに30分以上、休日になると1時間以上も電話口で待ってオペレーターに繋がるといった状態でした。格安SIMの販売スタッフにも聞いたところ(他の客の様子を見ても)、キャリアのMNPの予約番号を取得するには電話だと1時間以上かかるのが普通と言っていました。余裕のある際に早めの取得をおすすめします。

MNP予約番号は発行から15日間有効であり、この期間内に手続きをしないと無効になります。15日間を過ぎた場合は今契約している携帯会社は解約とならず手数料などもかかりません再度MNPをする際には、MNP予約番号を同じ手順で再発行する必要があります

2.即日MNPに対応している格安SIMの会社でウェブ上からMNPでの契約申し込みをする

格安SIMのウェブサイトから、MNPにて音声通話SIMの契約申し込みをします。この時、先ほど取得した「MNP予約番号」と「身分証」が必要となります。身分証はカメラで撮影するなどして申込の際にウェブ上へアップロードが必要になります。身分証として利用できるのは主に運転免許証・健康保険証・パスポートなどで、格安SIM各社のホームページで確認できます。

最近では身分証のアップロードを必要とせずにSIM到着時に配達ドライバーへ直接、身分証を見せて確認OKとする格安SIMも登場しています。例えばFREETELでは「自宅でかんたん本人確認」としてSIMカードが配達されるときに身分証での本人確認を行っています。

申込手続きが完了すると、後日、SIMカードが送られてきます。私が利用したFREETELでは対応が早く翌営業日にはSIMカードが発送されました。この時はまだ契約しているキャリアのSIMはそのまま使え、通話もインターネットも、何も変わらずすべて利用できる状態です。

3.SIMカードが届いたら自分が切り替えをしたいタイミングで電話等をして切り替えを行う

SIMカードが届いたら申込をした格安SIMの会社へ電話をして切り替えを依頼します。もしくは格安SIMの会社によっては、Web上の管理画面などから切り替えの依頼をする場合もあります。切替の依頼をしたら、届いた格安SIMをスマホに差し替えし、APN設定などの初期設定を行い、切替されるのを待ちます。

この切替の電話をする時は、契約しているキャリアのSIMで通話ができます。この電話で切替申込をして切替完了後に、キャリアのSIMは利用できなくなります(以前のSIMでは通話、ネットができなくなるので新しい格安SIMへSIMを差し替えます)。

その後、すぐに切り替えの手続きが行われ、だいたい5〜15分ほどで切り替えが行えます。私は実際にFREETELへのMNPをしましたが、電話で申込をしてから15分ほどで切り替えが完了し、すぐに電話とインターネットが利用できるようになりました

格安SIMの即日MNP制度を使えば、店舗で手続きするよりも手間を掛けずに、すぐ切り替えが可能です。MNPによって電話が使えなくなるのはほんの少しであり、即日MNPが完了するのは非常に便利です。

店舗で直接MNP手続きをすることも可能

格安SIMで店舗やブースなどリアル店舗がある場合は、受付対応している場合に限りますが、店舗でもMNPを行うことは可能です。ただ私も店舗で手続きしたことがありますが、MNPの申込書類を記載して手続きを開始してもらってから、その後格安SIM側の切り替え作業で2〜3時間ほど待ち時間が発生し、暇つぶしをしなければならないハメになりました。

格安SIMの申込は、理由がない限りはウェブからの申込をおすすめします。店舗がある格安SIMについては「店舗があった方が安心?!店舗がある格安SIM比較」の記事を参考にしてください。

格安SIMの申込でウェブから即日MNPのまとめ

格安SIMのMNPでも、SIMが届いてからSIMの切り替えをすることによって即日MNPが可能であることがお分かりいただけたかと思います。音声通話SIMで、格安SIMの検討をされている方は即日MNPができる格安SIMでの乗り替えをオススメします。