安くて低速回線なら「初速バースト」機能がある格安SIMを選ぼう

ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアで利用をしている時に、通信をし過ぎると速度制限をされた経験があると思います。格安SIMでも似たような速度制限を受ける、もしくは自ら高速通信をOFFをにして、低速通信(200Kbps程度)となる場合があります。
 
この記事では低速通信時に最初の一瞬だけ高速になる「初速バースト」について解説をします。

低速通信時の強い味方! 初速バースト機能

格安SIMでは、高速通信をON/OFFするクーポンスイッチでOFFを選択した時や、ある一定の通信量を超えて速度が制限され、「低速」での通信状態になった時に「初速バースト」という機能(各サービスによって名称はまちまち)で低速通信でも快適に利用するための機能を用意している場合があります。これらを提供している格安SIMは限られます。
 
初速バースト機能がある代表的な格安SIMだと、IIJmio(同系列のDMMmobileなども含む)、mineo楽天モバイルなどにバースト機能に該当する機能があります。

IIJmioの初速バースト転送

IIJmioでは低速時でも快適にウェブ閲覧などができるよう、早くから”初速バースト”の機能を開発して取り入れていました。この初速バーストは低速時にはかなり効果を発揮してくれ、高速クーポンを使いきってしまったときなどあらゆる状況で重宝します。
IIJmioは低速状態(クーポンが「オフ」の状態)でもはじめの一定量だけ高速通信できる「バースト転送」で非常に快適に使うことができます。
出典:IIJmio
IIJmioでは公式にこのように”初速バースト”機能について説明があり、1回の通信につき200Kbps(200Kbit/8bit = 25Kバイト)×3秒間 = ”75Kバイト分”の通信には「バースト転送」を許可しており、200Kbpsの制限がかからないようになっています実際に利用している際、3秒の差は体感上かなり大きく、魅力的な機能です。IIJmioの回線を利用しているDMMmobile、BIC SIMなども同様の機能を利用しているため初速が速くなっています。

mineoのターボ機能

mineoでも「ターボ機能」という名称のほぼ同様の機能があることを事務局がコメントで公式に書き込みをしています。mineoも低速時の利用は簡単なWeb閲覧等であれば問題なく利用が可能です。 
最初の数秒間だけ200kbpsの制限を受けないデータ通信ができるようになっております。TwitterやLINEの送受信であれば、ストレスなくご利用いただけます。
出典:mineo

楽天モバイルのバースト転送

同様に初速が速い機能を有しているのは、楽天モバイルです。
楽天モバイルでは公表してはいませんが、200Kbpsの低速通信時の通信を見ると「初速バースト」と同等の機能があることがわかります。
以下は楽天モバイルで低速通信時の速度計測になります。
安くて低速回線なら「初速バースト」機能がある格安SIMを選ぼう01
 
赤い枠で囲った部分を見ると、最初だけ通信が速く、一気に速度が落ちた後、200Kbpsで通信していることがわかります。つまり最初に高速で一気に読み込みして利便性を上げているわけです。楽天モバイルにも、IIJmioやmineoと同等の初速バースト転送機能があるのがわかります。
 
実際に利用した際に、楽天モバイルは200Kbpsの低速通信時も快適とまではいかないまでも、Webサイト閲覧は何とかできるなという体感速度でした。TwitterやLINEをする分にはほぼ問題なく使えました(画像などのサイズが大きいファイルやり取りは除く)。
楽天モバイルの制限で3日間の上限通信容量をオーバーした際に低速に速度制限される仕様がありますが、この制限時に昼12時台の速度が低下しやすい時間でも初速バースト転送が確認できています。
 
楽天モバイルであれば、「高速データ通信」OFFの状態はもちろんのこと、ベーシックプラン(200Kbpsで使い放題)のときもバースト転送が効いているので、スマホで簡単な閲覧等は問題なく利用できます。スマホでテザリングをしてパソコンなどをつないで通信するときはあまり意味がないので、低速通信での利用は厳しいといえます。

バースト転送機能があると体感はどのくらい違うのか

低速通信時に初速バースト転送があると、最初の75KB分、つまり3秒間分は制限がないことになり、これは非常に大きな差です。TwitterやLINEでメッセージのやりとりをする程度であればストレスなく利用できます。
75KBを超える通信では200Kbpsまで落ちるため、例えば大きいサイズの画像や動画などを扱うことは厳しいです。
 
高速通信の月額上限分まで利用してしまい、速度制限がかかって低速になっても心配は軽減されます。
メールの送受信や、LINEやTwitterのメッセージングアプリ、画像が少ないWebサイトの閲覧であれば、初速バースト転送機能があるサービスを利用していれば低速でも問題なく使うことができるのです。
毎月高速通信の上限容量に余裕をもって利用している場合には特に関係のない話ですが、高速通信をクーポンスイッチなどでON/OFF制御して、低速通信をよく使う方には”初速バースト転送”は非常に強い味方となってくれます。
ただしあくまで補助的な機能になるため、低速時に快適に利用できるとは言い切れません。

初速バースト転送についてのまとめ

  • 初速バーストの機能がある格安SIMは低速通信でもやや速く使える。
  • バースト機能はあくまで初速の一時的な補助機能のため、低速時のストレスは軽減はされるがメインで利用できるほどの快適さはない。
  • TwitterやLINE、画像が少ないWebサイトならば初速バーストがあれば低速でもそれなりに快適に使える。
  • テザリングでは初速バーストはあまり意味がない。
  • 高速通信の容量に余裕がある人には初速バーストは気にする必要はない。